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zoom RSS 舞面真面とお面の女 (野崎まど/メディアワークス文庫)

<<   作成日時 : 2012/11/25 10:22   >>

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期待していたオチは、ちょっと遅めに登場。

やはり身構えて読んでしまっては、最後の驚きが半減してしまいますね。『アムリタ』、『小説家の作り方』と野崎作品を読んできて、少し免疫ができてしまいました。構成を把握してしまったばかりに、どうしてもそういう読み方をしてしまいます。

作中に転がる小さな違和感を集めて、いかに突飛な終わり方をしてくれるのかを推察する。本作はちょっと読めていたというか、ああやっぱりと思うことが多かったです。

さて、本作は仮面にまつわる伝奇的ミステリーとでもいうべきか。
主人公は山奥の豪邸を訪ね、集まる親戚、謎の仮面の少女、そして解読不明の遺言状。まるでこれから殺人事件でも起きそうな舞台でしたが、起こったのは単なる謎解きだけ。

箱を解き 石を解き 面を解け
──よきものが待っている


遺言状の謎を解いた結末は何とも野崎らしいところ。ジャンルが変わるほどのオチは安定のもの。野崎ミステリとして、楽しむことのできる著者第2作目でした。

ミステリだけでなく、仮面というテーマにも迫るものがあり、真面の心中を言い当てる面の言動が心に刺さる作品でもあります。

「お前は飽きている」

「飽きている自分に満足の仮面を被せたはずなのに、その上からまた悩みの仮面を被せようとしている。なぜなら、そういう悩みを持っていた方が人間らしいと思ったからだ」


人は誰しも仮面をかぶって生きています(笑)。この問題は真面が特別なのではなく、大小あれども、誰しも他人に良く見られるように仮面をかぶるもので、自分もいくつの仮面を持っているのかと、ふとわからなくなるほどです。それを否定するセリフではないものの、単に真実を突かれるだけというのも落ち着かなくなるものですね。真面は幸運?にも退屈しのぎを見つけてしまったわけですから、ラッキーな人生を歩めそうですね。

構成自体を見るとワンパターンかもしれませんが、起承転結の転結で大きく物語のジャンルを変えてしまう構成には、やはり読んでいて楽しいものがあります。仮面の話のように、ミステリの構成を楽しむだけでないのも本作の楽しいところ。一見普通の話のように見えて、超常的な結末を用意する。そのギャップに潜む、登場人物の心理描写もまた本作の魅力であります。

未読の野崎作品はあと4作。どれも楽しく読めることを期待しています。


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